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Korg Modwaveがヤバすぎる!最新のシンセレビュー

  • 2021年7月10日
  • 2021年7月10日
  • KORG

コルグの最新ウェーブテーブルシンセ「MODWAVE」がかなり凄い事になっています。

デモ動画を見る限り、先代のWAVESTATEやそのさらに前のWAVE STATIONからの進化が凄まじいものになっています。

 

WAVESTATEから進化・深化したMODWAVE

MODWAVEは完全デジタルで、基本的にA/B2つのシンセをレイヤーしたりスプリットしてコントロールできるようになっています。

 

各レイヤーには2つのオシレータがあり、ウェーブテーブルまたはウェーブテーブルをブレンドしたもの、またはマルチサンプルを選択することができます。

 

各プログラムでは1ボイスにつき最大4つのウェーブテーブルを同時再生可能になっています。

 

ウェーブテーブルは200を搭載。

各ウェーブテーブルには64のウェーブフォームがあるのでそれぞれをスキャンしてモーフしたりモジュレーションをかけることができます。

またノイズオシレータも搭載されていて、MODWAVEではこれらを最大4つ組み合わせてプレイすることができます。

 

本体を見てみると、ボタンやスイッチ類の配列は一見WAVESTATEとほぼ同じようですが、違いは左上のKAOSS PHYSICS パッドです。

このMODWAVEではKAOSS PHYSICSパッドを最大限使った独自のモジュレーション機能を搭載しているのでこのページではMODWAVEの凄さをWAVESTATEとの違いも絡めながら紹介していきたいと思います。

 

ランダマイズエフェクト

MODWAVEの場合、サイコロマークのボタンをクリックすることでランダマイズされ新たなサウンドが生成されます。

これはオシレータ周りの設定だけでなく、エフェクトやフィルタなどのサウンド全体のパラメータをランダマイズしてくれる機能なので全く予想しなかった音が作れるようになっているのが凄いとおもいました。

個人的にはこの機能だけでもMODWAVEが欲しい人も多いと思います。

 

フィルターセクション

MODWAVEのフィルターセクションにはKORGの往年の名機をシミュレーションしたものを搭載しています。

POLYSICS, MS-20のフィルターをモデリングしたモノの他に、マルチフィルターも搭載していますのでフィルターのバリエーションには困らないと思います。

 

モジュレーションが好きな人がいじり倒したい、かなり深い機能が搭載されているMODWAVE。かなり発売前からアツい事になっているなと思います。

 

 

MODWAVE のスペック

  • 同時発音数32
  • リリースベロシティ対応
  • MODWAVEシンセシスエンジン
WAVESTATEでは同時発音数が64だったのが半減していますがその理由はよくわかりませんでした。MODWAVEの32ボイスでも十分に凄いんですけどね。

コントローラー

MODホイール、ピッチホイール、KAOSS PHYSICS、MODノブ4個

 

モジュレーションソース

エンヴェロープジェネレータ4個、LFO5個、MODプロセッサー2個、キートラック2個、AからDまでのシークエンスレーン、ステップパルス、テンポ、プログラム・パフォーマンスノートカウント、プログラム・パフォーマンスボイスカウント、ポリレガート、ベロシティ、エクスポネンシャルベロシティ、リリーズベロシティ、ゲート、ゲート+ダンパー、ノートオントリガー、ノートオントリガー+ダンパー、ノートナンバー、アフタータッチ、ポリアフタータッチ(外部MIDIのみ対応)、MIDI CC+/-、MIDI CC+

 

モジュレーションデスティネーション

ほぼすべてのパラメータをモジュレーと可能

各プログラムでは、モジュレーションの長さに応じてなんと1000以上のモジュレーション設定が可能になっています。

WAVESTATE との違いは?

音を聞く限りでは同じウェーブテーブルシンセというだけあって、質感的にかなり先代のWAVESTATEに似ています。

良い意味でデジタル感のある音色ですが、温かみのあるパッドも可能ですし、より実験的・変態的音色も得意のシンセだなという印象ですね。

 

 

シークエンス機能

MODWAVE は時間軸に沿って変化する音色が得意。

モジュレーションされた音色にさらにモジュレーションをかけ、そこにまたモジュレーションをかけるなど普通ではできないような動きや深みのあるサウンドを再現可能。

 

非現実的な音場・音像をクリエイトできるので、特に音作りが好きな人は何日でも没頭できるシンセだと思います。

モーフ

MODWAVEのモーフ機能は13のタイプから選べるようになっています。

ストレッチ、スクイーズ、リフレクトなどの効果を使って音色に変化をつける事ができます。

モジュレーションをかけた場合にはさらに複雑な動きを加えることができるようです。

 

MODWAVEのモーフタイプ

  • FM
  • AM
  • RING MOD

内蔵サンプルは?

MODWAVEにはかなりのサンプルが内蔵されているようで、中には前のモデルのWAVESTATEの物も含まれています。

このウェーブテーブルサンプルにはKORGの物だけでなく、AIRWAVE、FRANCIS PRAVEから提供された物が含まれています。

A/Bブレンド

MODWAVEのA/Bブレンドは選択した2つのウェーブテーブルをオシレータにて完全同期でブレンドすることができます。

単純にレイヤーした場合との違いは、薄い音に芯を加えたり、大人締めの音に尖った要素をつけ足したりできる点です。

このブレンド機能ではこれを滑らかに行う事ができるのが特徴で、このブレンド値そのものにもモジュレーションをかけることができるのが凄いところだと思います。

モーションシーケンスもやばい

MODWAVEには、WAVESTATEと同様にモーションシーケンス2.0が搭載されていています。

タイミング、ピッチ、シェイプ並びに4つのステップシーケンスバリューをそれぞれのレーンでコントロールできるようになっています。

それぞれのレーンにはループスタート・エンドとより深いフレーズとモジュレーションのレコーディングができるようになっています。

かなり複雑なシークエンスを組むことができるのでよーりオーガニックでフューチャリスティックなサウンドを簡単にクリエイトできるのがポイントです。

 

MODWAVEのモーションシーケンスでできること

  • ループポイントのモジュレーション
  • LFO、エンベロープ、MODノブそのほかあらゆるコントロール
  • 各レーンのステップをランダマイズにスキップしたり順序を入れ替えられる
  • ランダマイズの値は0から100までの割合で設定可能

KAOSS PHYSICS

 

MODWAVEに搭載されているKAOSSパッドをさらに進化させたKAOSS PHYSICSはただのXYパッドコントローラーなのかなと思いました。

 

でもディスプレイを見ると、仮想空間上にあるボールを転がすようにパッド上をサッとこするような動作をすることで、そのままコロコロと惰性でボールが転がるような動きが再現されること。

 

これで縦軸・横軸に設定したパラメータだけでなくより立体的に音をコントロール出るようになっているようです。

 

ボールを指でころがして壁に当て、それが跳ね返る様子をモデリングしたアルゴリズムを搭載しているのが面白いです。

 

しかも、仮想ボールのポジションによって4つのモジュレーションをかけることができるのもポイントで、プログラムで作った音色にさらに立体的な表情を持たせることができるのが凄いなと思います。

 

エフェクツ

MODWAVEのエフェクツセクションは大まかにわけて、プリFX、モジュレーション、ディレイ、リバーブ、EQが搭載されているのでかなり多彩な音作りをすることができるようになっています。

 

各レイヤーには3つのエフェクトを設定でき、それとは別にマスターリバーブ・EQがあります。

 

MODWAVEに搭載されているFX

  • コンプレッサー
  • EQ
  • コーラス
  • フランジャー
  • フェイザー
  • ディレイ(MODディレイ、リバース、ステレオなど)
  • ウェーブシェイパー
  • トーキングモジュレーター
  • OVERB
  • ワウ
  • テープエコー
  • ギターペダル各種

などほかにもいろいろあります。

KORG MODWAVE の良いところ・残念なところ

最後にKORG MODWAVEのまとめというか良いところと、こうだったらいいのにという点をまとめてみたいと思います。

MODWAVEの良いところ

果てしないモジュレーションの可能性

音作りが簡単にできるようによく考えられている

モーションシーケンス機能

KAOSS PHYSICSがスゲー

ソフトウェアで細かい設定が可能

MODWAVEの残念な点

  • 搭載鍵盤にはなぜかアフタータッチが無い(MIDI信号からはアフタータッチに反応する)
  • モジュール版が無い

 

以上KORGのMODWAVEは個人的にいま一番欲しいシンセという事もあり、期待も大きかったのですが、それを裏切らない変態的な音作りを可能にした強力なシンセに仕上がっているなという印象です。

値段的にも手ごろですし、今の時代に生きていてよかったと思える、20年後に名器と言われるのは間違いない製品だと思いました。

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