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Arturia Polybruteはマジでほしい理由だらけ

  • 2021年7月5日
  • 2021年7月5日
  • ARTURIA

Arturia PolybruteはフランスArturia社の6ボイスのフラッグシップアナログポリシンセ。

管理人が初めてPOLYBRUTEを見たときは、まずその美しい見た目に惚れました。

その後youtubeで音を聞いてマジでビビった。

欲しい…マジでほしい

管理人が今一番欲しいシンセです。

POLYBRUTEはモーフィングがスゲー

 

 

このpolybruteの凄いところは何といっても「モーフィング」です。

あるパッチから次のパッチへ各パラメータ設定が次の設定に徐々に動いていく感じです。

このモーフィングをツマミ一つで行うことができるのが感動的です。

一つ一つのパラメータがスムーズに次の設定に移行する感じが今までにない感じで何か新しい音楽が生まれそうな予感さえします。

キーボード部分はアフタータッチ機能搭載なのでここにもいろいろアサインでき、リアルタイムの音の変化を楽しめます。

最大同時発音数は6ボイスですが、十分な量感のある音が出ているなという印象です。

それからもちろん、レイヤーやスプリット、ユニゾンも可能。

 

LFO-polybrute

3つのエンヴェロープジェネレータ

POLYBRUTEに搭載されているVCFとVCAにはヴェロシティセンシティブのADSRが接続されています。

3つ目のエンヴェロープにはディレイステージがあり、(DADSR)どのマトリクスターゲットに対しても接続することができます。

 

3つのLFO

POLYBRUTEには3つのLFOが搭載されています。この3つはそれぞれ同期可能でとても広いスパンをそなえているのが特徴です。

 

モジュレーションの選択肢はウェーブシェイピング、ポラリティ、リトリガリングで、これらを駆使することで意外なサウンドを作ることができるよう考えられています。

 

上に紹介したLFOやエンヴェロープジェネレータとマトリクスを上手に組み合わせて使う事でさらに複雑なMIDIとテンポに同期したリズミックな効果を得ることができます。

 

Arturia Polybrute

 

POLYBRUTEのエクスプレッシブコントローラーがスゲー

  • リボンコントローラー
  • morphee(モーフェー)
  • ピッチホイール
  • モジュレーションホイール

 

polybruteのコントローラーは通常のシンセに搭載されているピッチとモジュレーションホイールのほかにリボンコントローラーとmorpheeと呼ばれるXYコントローラーのようななんとも言えない独自のコントローラーが搭載されています。

 

リボンコントローラーはキーボード奥の木部にあるので一見わかりにくいのですが、鍵盤2オクターブ分くらいの長さがあるので十分にコントロールしやすい仕様になっています。

Morpheeはシーソーのように前後に動くだけでなく、表面を縦、横方向になでるようにして音を操作することができるものです。

マトリックス

 

マトリックス部分を見ていくと、音源部分はデジタルでありながら、デジタル制御の利点を最大限に生かした仕様になっています。

マトリクスの左側には4つのモード切替ボタンがあり、それぞれプリセット、シーケンサー、モッズ、モーフになっています。

 

プリセット

POLYBRUTEのマトリックスにはプリセットサウンドもあります。

数にして768個。そのうち400個は世界の著名なサウンドデザイナーからの厳選されたサウンドに手軽にアクセスできるようになっています。

様々なジャンルに対応できるよう厳選されているのでEDMからアンビエント、ジャズだけでなく、ちょっと古臭い音色が必要なシンセウェーブ、レトロウェーブなどにもよさそうです。

最新のサウンドを出したい人にはもちろん、実験的な音を出したい人、レトロな音を出したい人にもとにかく幅広い音作りの可能性がありワクワクしますね。

シーケンサー・アルペジエーター

視覚的に簡単にダイナミックなポリフォニックシーケンスやアルペジオ、パラメータモーションレコーディングを行うことができます。

うにょうにょと動きのある音色が好きな筆者にはたまらない機能が盛りだくさんのシンセだなと思います。

最大64ステップのポリフォニックシーケンスを組むことができます。

Arturia Polybrute

モッズ

モッズでは96ポイント、最大32の接続先を設定できるデジタルパッチベイです。

POLYBRUTEに搭載されたモジュレーションソースとコントローラーを使って数あるパラメーターを同時にコントロールできるよう自由に設定できます。

 

モーフ

ここではプリセット内のAとBのモジュレーションソースとその接続先をモーフィング時のコントラストとカラーを設定できます。

モーフィング時のパッチ内部でのパラメーターの移り変わりなどを細かく設定することでさらに面白い音色変化ができるようになっています。

音作りの幅もスゲーし

上に紹介したようにPOLYBRUTEは音作りの幅はかなりスゲーです。

シンプルな音からかなり複雑なモジュレーション設定を含んだ音色まで、今まで聞いた事がないような音を作れそうです。

その分音色を細かく追い込んでいくための知識は必要で、POLYBRUTE独自の機能などもマニュアルと格闘しながら習得しないと使いこなすことは難しいかもしれません。

 

 

  • エンヴェロープジェネレータ 3基
  • ミキサーセクション
  • フィルターFM
  • VCF2
  • マスターカットオフコントロール
  • LFO 3基
  • マルチファンクションマトリクス
  • モーションレコーダー
  • アウトプットセクション
  • デジタルエフェクツ
  • シーケンサーアルペジエーター

 

ただ、この圧倒的な存在感、モノとしての美しさは唯一無二で、ここ20年で発表されたシンセの中でも群を抜いていると思います。

I/Oセクション

iosection-polybrute

 

  • マスターアウトプット
  • SYNC I/O
  • ペダルインプット
  • MIDIインターフェイス
  • USB

あと一つ重要なのがメモリープロテクションスイッチが背面に装備されている点。

これをオンにしておくことで接続されたパソコン側からの信号などで誤って内蔵パッチが消去・変更されてしまう事を防ぐことができます。

 

デジタルエフェクツ

polybrute-effect

polybruteのエフェクトセクションはプログレードのデジタルエフェクツで、全パッチに設定できるだけでなく、そのパラメーターに制限なくモジュレーションをかけることができるようになっています。

各種モジュレーションエフェクト、各種ディレイ、各種リバーブなど。

 

ビットクラッシャー、コーラス、ピンポンディレイ、リングモジュレータ、フェイザー、フランジャーなど一般的によくあるエフェクトは抑えてある印象です。     その反面、何か特殊な、聞いたことがないようなエフェクト類は搭載されていないのが残念なポイントです。

Arturia Polybrute

POLYBRUTE CONNECT

POLYBRUTE CONNECTはPOLYBRUTEを制御するためのソフトウェアで、MacやPCにインストールして本体を操作することができます。
スタンドアローンとしてだけでなく、DAW上で使えるプラグインとしても機能するのでPOLYBRUTEを作曲などのプロダクションにも取り入れやすいように考えられているなという感じです。
polybrute-connect
このPOLYBRUTE CONNECTは画面上にPOLYBRUTE本体のすべての操作子が表示されているだけでなく、モーフィングを操作した際には各パラメータがどのように変化しているのかを視覚的に確認することができるようになります。
本体でモーフィングをおこなっても各ツマミが動くわけではないのでそこを視覚的に確認できる事でさらに音色を追い込む事ができそうです。
POLYBRUTE本体での変更はすぐさまPOLYBRUTE CONNECTに反映されますし、またPOLYBRUTE CONNECT側で変更すれば当然それが音にも反映されるようになっています。
POLYBRUTEにはたくさんの操作子があるとはいえ、場合によってはソフトウェア上からの方が設定が早い場合もあると思うのでそこは両方の利点をいかして音色をエディットしていくことができて有利だと思います。

パッチ管理にも便利

POLYBRUTEの全パッチにアプリ上からフルアクセスできます。

 

自分の音を作って整理し保存しておくことができ、すぐに呼び出す事も可能です。

まあ普通のエディター・ライブラリアンとしての機能は全部あります。

リアルタイムでコントロール

シンセ本体またはソフトウェアからの全パラメータチェンジが即反映されます。

なので当たり前ですがDAWから音色変化をオートメーションで書き込むことも可能です。

 

本体のみで行うのが難しい細かい設定などが比較的簡単におこなえるのが良いです。

 

音作りでさらに追い込む

POLYBRUTE CONNECTは本体そのままのインターフェイスが画面上に表示されるので全フェーダー、ノブ、エクスパンションコントローラー、マトリックスのセッティングをより深く行うことができます。

 

すべての機能をより深く理解できる学習ツールとしてもすぐれているので、POLYBRUTEを買ったけど「機能が多すぎてよくわからない」という人にもおすすめのツールだと思います。

 

本体サイズと重量

 

POLYBRUTEはARTURIA社のMATRIX BRUTEのポリフォニックバージョン以上の機能と意外性のある音色コントロール機能が搭載された素晴らしいシンセだと思います。

 

これから20年後には間違いなく名器として語り継がれる予感がある、そんなシンセなので買えるときに買っておきたいなと思っています。

箱の中身

POLYBRUTEの箱の中身は本体とパワーケーブルのみ。

マニュアルは入ってないという事でしょうか?

自分でプリンターで印刷しないといけないのは面倒ですね。正直いって場合にもよりますが、PCの画面でマニュアルを見るのはつらい時があります。

最近の商品はなんでもそうですが、「自分でマニュアルを印刷してください」形式の物が多すぎる気がします。個人的には、比較的値段の高い商品は特に、出荷時に印刷されたマニュアルを同封してほしいです。

サイズと重量

本体サイズは幅972mm・奥行378mm・厚みは110mmになっていて、標準的な61鍵のキーボードの幅と厚みかなと思います。

奥行に関してはそれなりにありますが、そこまで巨大なわけではないですね。

 

あと最後に重さですが、20kgとそこそこの重さがありますね。

本体が金属と木でできていることを考えるとまあしょうがないです。俺は持ち運びするわけではなく自宅スタジオに設置するだけなのでそこまで気にする事なく置けそうな重さで安心しました。

 

POLYBRUTEの主な機能などまとめ

 

アナログ・モーフィングシンセサイザー

  • 同時発音数6
  • モノ・ユニゾン・ポリボイシング
  • シングル・スプリット・レイヤーモード

 

61鍵盤 ヴェロシティ・アフタータッチ付き

ピッチベンド、モジュレーションホイール、リボンコントローラー

MORPHEE タッチセンシティブ3Dコントローラー

サウンドモーフィング機能 (各プリセットにAとBを設定可能)

2つのアナログVCO

  • SAW
  • TRIANGLE+MEtalizer
  • Square+Pulse Width
  • Sub
  • Linear FM
  • Hard Sync

ノイズジェネレーター

  • ランブルノイズからホワイトノイズへ連続可変可能

フィルタールーティング機能付きオシレーターとノイズミキサー

12db/OCT STEINER PARKER フィルター

  • LP>Notch>HP>BPへの連続可変
  • カットオフ、レゾナンス、ブルートファクター

ディストーション付き24dbラダーフィルター

3つのエンベロープ

  • 2つのADSR
  • 1つのDADSR
  • ループ機能

3つのLFO

  • ウェーブフォームが選べるLFO1とLFO2
  • LFO3はウェーブシェイパーとシンメトリーを使いシェイピングできる

レートコントロールとテンポシンクロ

選べるリトリガーオプション

3つのステレオエフェクツ

  • モジュレーションFX:コーラス、フェイザー、リングモジュレーターなど
  • ディレイ:BBD,デジタルディレイを含む9個のアルゴリズム
  • リバーブ:ホール、プレート、スプリング、シマーなどのアルゴリズム

768個のプリセットスロット

12x32モジュレーションマトリックス

64ステップポリフォニックシーケンサー

  • 各ステップにノート、アクセント、スライド
  • 3つのトラックオートメーション

アルペジエーターとマトリクスアルペジエーター

MIDIとUSBI/O、アナログクロックI/O

1つのエクスプレッションと1つのサスティーンペダルインプット

 

Arturia Polybrute
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